飛魚Overtake The Future

主に遊戯王について書いていこうと思います。

竜星について-各デッキに対しての立ち回り

初めての方、初めまして。そうでない方、ご無沙汰しております。きろです。
前回の記事で触れられなかった部分について書き記して行こうと思います。直接のつながりはありませんが、前回の記事に竜星の基礎的な部分を書いていますのでよろしければそちらもどうぞ。読んでいただけると僕が喜びます。

今回は特に対戦するデッキ毎の立ち回りを自分なりに書いていきたいと思います。また、何度もくどいようですがこのブログ及び記事の内容は私の個人的見解を多分に含むものであり、絶対これが正しいという確証も保証もありません。「こういう考えもあるんだな」くらいの軽い気持ちで読んでください。

 


目次
各デッキへの立ち回り
1.対【星因士】 
2.対【HERO】 
3.対【影霊衣】
4.対【海皇】
5.対【クリフォート】


各デッキに対しての立ち回り



1.対【星因士】


1-1.注意すべきカード

激流葬
今期は激流葬が強い環境なので普段であれば採用は分かれることの多い星因士でも高確率で採用されています。
星因士モンスターは全て召喚誘発持ちですから基本的に激流葬は全てチェーン2となり、よってタイミングを逃します。スキドレ下で星因士の効果を通しつつ竜星を全滅させてくるのは致命的な一手です。

神聖なる因子
星因士バリア。非常に厄介なカードです。万能カウンタートラップでありますが、相手にマストカウンターに合わせられないように立ち回ることは《神の宣告》《神の警告》に比べれば容易であると思います。
条件として、場に表側表示の星因士モンスターが必要なので戦闘破壊で場を退かすことを意識します。(しかしその限りではなく、その他のケースとしてアドを取られないために召喚したデネブをわざと放置するケースも存在します)また、対象を破壊出来ない場合はドローが出来ないので墓地発動のカードや手札誘発を使うことも有効であると思います。
その他ビシキを素材にしたSモンスターに対しては無力な点も宣告や警告と違う点ですね。

星輝士トライヴェール
全部バウンスしてくるカードです。《リビングデットの呼び声》や《デモンズ・チェーン》などの永続罠を使いまわしてただでさえ広がるばかりのアド差をさらに絶望的なまでに広げます。
妨害札はこのカードに向けて撃つべきかと思います。その他お洒落な動きとして、ベガアルタイルデネブの効果を使っている場合、チェーン1《星輝士トライヴェール》、チェーン2《幽鬼うさぎ》、チェーン3《強化蘇生》(対象は《幽鬼うさぎ》)と組むと手札消費0で相手のトライヴェールを墓地の星因士一枚と交換できます。
このようにバウンス自体は止められなくても蘇生罠を絡めていけば手札誘発をハンドに回収できるので、その辺りで相手を牽制していくべきだと思います。


1-2.有効だと思われるカード

手札誘発全般
エフェクト・ヴェーラー》《増殖するG》《D.Dクロウ》などが有効だと考えています。《幽鬼うさぎ》も使いどころが無い訳ではありませんし、《星守の騎士プトレマイオス》に撃って行ける点は高評価なのでなしではないと思います。
ただ、現行《天架ける星因士》がメイン採用されていることが《星守の騎士プトレマイオス》登場後から前に比べて増えており、《エフェクト・ヴェーラー》は下級に撃ってしまうとあまり美味しくない状況が多々見られます。なのでヴェーラーは基本的にエクシーズ体に向けるべきでしょう。
増殖するG》はチェーンに乗る特殊召喚を多用するこのデッキには撃ちどころが多く、中でもベガ召喚アルタイル特殊のパターンやウヌク召喚デネブ落とし天翔け発動の初動に当てるようなGは一層強さを感じることが出来ます。
D.Dクロウ》はアルタイル効果にチェーンして対象のデネブを除外することでデネブアルタイルのループを抜けることが出来、ターンに問わず蘇生罠に当てていける部分もあって非常に強力な一枚です。

スキルドレイン
イージーウィンを実現してくれるカードです。
基本的には他のデッキと同じように当てればよいのですが、星因士は《神聖なる因子》があるためそこを考慮する必要があります。
具体的には、星因士を場から退かして因子を撃たせない状態でオープンするなどです。

激流葬
注意すべきカードにも挙げているのですが、撃ち方によっては強力なカードであることには変わりありません。
下級には上記の通り撃てませんが、撃ちどころが無い訳ではなく、自分が罠耐性付与のモンスターを立てた後では相手の場を一方的に一掃できる非常に使い勝手のいい罠であったり、素材2体でX召喚した《星守の騎士プトレマイオス》や《SNo.39希望皇ホープ・ザ・ライトニング》、《鳥銃士カステル》などに合わせるのが狙い目ですので、焦らずに相手の行動を待ちましょう。



1-3.プレイの方針/目指す盤面

主な方針は《邪竜星-ガイザー》でのビートダウンを目指していきます。テラナイトにはトライヴェールという非常に優秀な返し札が存在するため、耐性はそこまで重要視していません。対象に取られない時点で強力です。
また、ヴェーラーや神の気配がないなら罠耐性・500パンプショウフクでそのまま押し切ることも視野に入ってきます。召喚時に効果を発動する関係上《虹光の宣告者》を使いまわすプレイも有効であり、ゴリ押しでゲームエンドまで持っていくことも可能になります。

その他ゴリ押しでは光ロックの《幻竜星-チョウホウ》が有効です。星因士のエクストラはプトレマイオスの関係上かなりの枚数が光属性であるため、より強力なロック性能を誇ります。しかしレベルの関係上ビシキを混ぜることが難しいので、罠がないことを確認してから出すことが重要になります。

 

 

2.対【HERO】


2-1.注意すべきカード

M・HEROダークロウ
相手の場だけマクロコスモス。ドロー以外でカードをデッキから加えた時のハンデスする効果は竜星では基本的に奇跡しか条件を満たさず、またロウが立っているときは奇跡を撃てるような状況にならないのでそこまで気にする必要はありません。
立っているだけで竜星のリクルートを不可能にするカードです。メインギミックを阻害されていてはゲームになりません。
対策として先に大型シンクロを立てて牽制する、《竜星の具象化》でリクルートを繋ぐ、罠で退場ないし無力化する、手札誘発で登場以前を妨害するなどが主になります。
どちらにせよロウを越えないとそもそもゲームにならないことがほとんどであり、現行の対HEROはこのカードを如何に処理出来るかが重要になっています。

サイバー・ドラゴン・インフィニティ
最近いろんなデッキから出てきますね。その中でもロウの横に立つインフィニティは一際厄介です。
縦のモンスターを吸収する効果は竜星はリクルの表示形式が決まっているので不用意にビシキやジョクトを伏せると吸収されてしまいます。そのため伏せるのは守備でリクルが可能な竜星をセットするのが望ましいです。
また、インフィニティでリクルを無効化してきた場合、それにチェーンする形で具象化を発動するとリクルートが成立し、それ以降もチェーン1具象化チェーン2竜星のリクルートと組めば具象化でリクルートを継続することができます。
しかし、ロウインフィニティと並んだ場合はこんな悠長なことをしていることもできず、できるだけ早急に罠で処理しなければなりません。幸い《スキルドレイン》が採用できるのでこのカードを匂わせつつ罠を通していきます。

M・HEROカミカゼ
単純に戦闘破壊で1ドローが強い他、スキドレ下で《E・HEROエアーマン》の効果を通してスキドレを割る動きが出来るのが非常に厄介です。
エアーマンの効果でバックを割られてなおかつカミカゼが場に残る状況はかなりまずいもので、例え自分の場の竜星がタイミングを逃しても《激流葬》を発動する必要があることも少なくありません。

次元の裂け目
手札誘発と竜星のリクルートを否定する本当によろしくない1枚。サイド後に採用されていたりいなかったりですが、撃たれるとかなり苦しいのは自明です。
サイクロン系を当てていけばいいのですが、先行で裂け目からブン回しされてしまうとこちらは「裂け目+相手のモンスター」と処理しなければならず、なかなか厳しいものがあります。
しかし、相手に《激流葬》を直撃させれば普段以上のリターンを期待できる部分は追い風です。よって割るタイミングは見極める必要があります。

2-2.有効だと思われるカード

スキルドレイン
モンスターで制圧するタイプのデッキに対しては圧倒的なメタ性能を誇ります。先撃ちでインフィニティを無力化させることもでき、決まればイージーウィンを発生させるこのカードは竜星の強みの一つだと思います。
しかしながらサイクロン1枚で割られてしまうので状況によっては他の罠を通すための囮として使うことも考えるべき1枚です。
激流葬
HEROに対して非常に有効な1枚です。ことHEROに関しては自分の場の竜星が流れてでもチェーン2で撃つ場面が多いと思います。
理想としては相手のバブルマン特殊に当てることでしょうか。
竜星の具象化
竜星屈指のゴリラカードです。先述のインフィニティや、ダークロウに対しても相手は激流を警戒してダークロウ+モンスターのような場で追加せずに殴ってくることが多く、具象化で場を繋ぐことで戦線を維持することが可能です。
HERO相手には早急に大型のシンクロを立てて制圧したいのでその観点からも具象化は有用であると言えます。
ナイト・ドラゴリッチ
エクストラまたはデッキから特殊されたモンスターを強制的に守備表示にし、守備も0にします。この効果は永続効果でありチェーンブロックを作らず、単騎でロウインフィニティの盤面を返せます。
また、《禁じられた聖杯》《ブレイクスルー・スキル》などの効果無効を当てられてもインフィニティの守備は1600であるため戦闘破壊できる点も利点です。
しかしながらスキドレと相性が悪い点、効果を無効化するわけではないのでインフィニティの効果無効が残っており罠はほとんど食らうしかないなど色々微妙な点もあります。

邪竜星-ガイザー
これ単体でも有効なカードですが、罠戦闘体制を付与したガイザーの固さはゲームエンドまで持っていけるポテンシャルを秘めています。
相手側の解答がブラホとビュートだけという状況も稀ではなく、そのままガイザーの高い突破力でライフを削りきれることも可能です。
ただ、《幽鬼うさぎ》は天敵であり、HEROにも採用されていることがたまにあるので効果を不用意に使うことは考え物です。

 

2-3.プレイの方針/目指す盤面

方針としては至ってシンプルで、罠で相手の攻め手を削っていきます。
相手の盤面を返し、その後は竜星の戦線維持の高さを生かして相手に少ないリソースの中でエクシーズ召喚を強いさせ、罠を当てて妨害していきます。

また、サイドチェンジ以降先攻でジョクトスタートが可能な場合は強気に撃っていってもいいかもしれません。
理由として罠戦闘耐性ガイザーを越える方法が非常に限られているという点です。イージーウィンの可能性として一考の余地はある成功率があります。

また、相手ターンにショウフクまで行ける盤面(例としてビシキ+シュンゲイ+ジョクト、ヘイカン+シュンゲイ+リフンなど)も強力です。
HEROはバブルマンの関係上カードをセットしてから展開します。その展開に対してショウフクは絶対の性能を誇り、面前の処理とバックの驚異の両方に対応することができます。
その後ショウフクが獲得出来るアドバンテージもあり、もう一度ショウフクを相手ターンに出せる盤面まで簡単に到達出来たり勝ちへと大きく近づくことになります。

 

 

3.対【影霊衣】

 

3-1.警戒すべきカード

トリシューラの影霊衣
通ったら負けへと大きく近づくカード。対影霊衣は如何にこのカードをケアしていくかが重要になってきます。
そもそも竜星はアドバンテージの獲得が難しく、相手との相対的なアドバンテージを重視するデッキです。そのためこちらのリソースが削られると立て直しが難しく、中々他のデッキのように一発くらいならトリシューラ直撃してもどうにかなる……なんてことにはなりません。
最も手っ取り早いケア方法は手札を0枚にすることであり、手札に竜星がだぶつくようであればヴェーラーやGを無視してもジョクト効果を使っていって構いません。あくまで目的はハンドを空にすることです。
その他初動で竜星セット+蘇生罠というものもあります。たまに竜星を戦闘破壊してメイン2でトリシューラを無理矢理通しに来るケースが存在し、その時に蘇生罠で墓地から吊り上げて墓地を空にすると相手のトリシューラを不発で終わらせることが出来ます。
また、《エフェクト・ヴェーラー》でトリシューラを無効化するとき、2枚目のトリシューラや《月の書》、《皆既日蝕の書》などで逃げられてしまうことがありますので、《スキルドレイン》や《エフェクト・ヴェーラー》を過信するのはあまりいいことではありません。特にチェーン1トリシューラ効果チェーン2ヴェーラー、チェーン3《激流葬》なんて組まれてしまうとこちらの竜星は全部流れていき、トリシューラ効果で除外され挙げ句ヴェーラーをただ失うという最悪のケースに発展する恐れすらあります。
これらのことを念頭に置き、常に意識することが重要です。
ディサイシブの影霊衣
でかくて強いカード。とにかくでかくて打点押しが難しくなります。セットカードを除外する効果も大変凶悪で、ビシキなどの打点を持たない竜星を飛ばされないために通常召喚してしまうとその打点によってあっという間にライフがなくなります。
竜星だけでなくバックにも干渉出来るので居すわられると居すわられただけこちらが不利になります。よって多少の犠牲は払っても早急に退かす事が大切です。
儀式魔人リリーサー
相手だけ特殊召喚を封じる厄介極まりないモンスター。しかし現在の影霊衣ではこれを維持しているとそれはそれで結構きついらしく、全盛期ほどの一方的なリンチは発生しづらくなりました。
しかしそれでもきついことに変わりはなく、解答を引き込めずにそのまま敗北というものもなくはありません。解答としては激流葬で流してしまうのが一番手っ取り早いのでリリーサーの可能性があるなら激流葬は不用意に撃たないで温存することも大事ですね。
リリーサーは本当に解答を引けるかどうかというものなので、環境でリリーサーを狙うのが増えるようであれば解答の枚数も増やすべきなのかなと思います。
励輝士ヴェルズビュート
影霊衣のビュートはチェーン1《ブリューナクの影霊衣》などのサーチ効果チェーン2ビュート効果と容易にチェーン2で発動することが出来、こちら側としては手札を持ちたくないので場にカードを大量に置くことが多く、致命傷となるケースがそれなり以上にあります。
場の枚数と状況をしっかりと把握しながら戦わないとゲームエンドまで持って行かれてしまうのは冗談にならないのでランク4は常に警戒するべきものかなと思っています。

 

3-2.有効だと思われるカード

激流葬》《ダイヤモンド・ダスト
全体破壊です。上記の《儀式魔人リリーサー》の解答としても優秀であり、現状の影霊衣は場を流されるのが前期以上にきつくなっていることからも非常に優秀な妨害札として機能してくれます。
たまに自分の場のビシキがダイヤモンドダストに巻き込まれるので注意しましょう。

スキルドレイン
効果無効によって《センジュ・ゴッド》《マンジュ・ゴッド》などの初動や《クラウソラスの影霊衣》《ユニコールの影霊衣》などを無力化します。
このカードの拘束力は非常に魅力的である反面、《皆既日蝕の書》《サイクロン》などでどうしても通したい効果は通されてしまい、尚且つこのカードが適用されている場では《エフェクト・ヴェーラー》の発動が出来ないのでほぼ確実に効果が通ってしまいます。過信は出来ないだけでなく、裏目となり得る状況すら存在するのです。
なのでなるべく解答を引かれないうちの早期決着が望まれます。
アーティファクト-ロンギヌス》《王宮の鉄壁
除外をさせない効果を持ちます。
主な用途としてはスタンバイに発動し儀式の回収効果を使わせなかったり、《トリシューラの影霊衣》の効果を止めたりします。《トリシューラの影霊衣》で書いた通り《エフェクト・ヴェーラー》は中々信用するには厳しいものがあります。そのため確実に止めることが出来るこのカードは絶対的な安心感があり、安全に手札を持っていられます。
また、これらのカードが適用中の場では墓地から自己再生したリフンが問題なく墓地へ送られリクルートが可能であったり、鉄壁だとジョクト効果で特殊した竜星も場から除外されることがないという密かな噛み合いが存在します。

3-3.プレイの方針/目指す盤面

基本的に手札を0にしてビートダウンを行います。《ハーピィの羽根箒》や《激流葬》をケアしていくために《虹光の宣告者》を置きながら戦うのもいいでしょう。
また、《電光-雪花-》を警戒してスキドレなどの永続罠はスタンバイフェイズに発動するのも想定すべき事項ですね。

目指す盤面としては罠戦闘耐性の《邪竜星-ガイザー》が有効であるのでそこを目指します。
特にユニコールを使ってからのガイザーは非常に強力であり、ゲームエンドまで行かないにしても相手は解決できないという状況にもなりえます。しかし、《皆既日蝕の書》が広く採用されているため過信は禁物でしょう。

4.対【海皇】


4-1.注意すべきカード

海皇子ネプトアビス
ターンに1度デッキから海皇を墓地へ送りデッキから海皇をサーチする効果、水属性の効果発動のコストで切られたときに墓地の海皇を蘇生する効果を持ちます。
【海皇】というデッキを支えるカードであり、放置しているとバンバンアド差が付いて行ってどうしようもなくなります。《深海のディーヴァ》からリクルートが可能であり、このカードを起点に《氷霊神ムーラングレイス》での2ハンデスや《水精鱗メガロアビス》を用いたワンターンキルなどが成立するため、出来るだけ効果発動をさせずに処理してしまいたいカードです。
召喚成功時に《強制脱出装置》でバウンスすることも悪手ではないほどこのカードに依存しており、このカードに妨害を集中させてしまってもいいと思います。
深海のディーヴァ
ネプトへのアクセス手段、《海皇の重装兵》からの追加召喚やシンクロ召喚/エクシーズ召喚、《海皇の狙撃兵》から攻撃によって《海皇の竜騎隊リクルートでメイン2《氷結界の龍トリシューラ》など、多岐にわたる用途を持つチューナーモンスターです。
また、ディーヴァ召喚から《氷霊神ムーラングレイス》まで到達可能であり、先攻で2ハンデスされてしまう可能性もあります。
しかし、罠や手札誘発などに非常に弱い点は不幸中の幸いと言えますから、しっかりと罠を当てていくことが重要になります。
水精鱗メガロアビス
水精鱗のワンターンキルを支えるカードです。かつての水精鱗環境ではサーチカードは大抵《アビスフィアー》でしたが、最近では《アビスケイル-ミヅチ》をサーチすることの方が多いですね。
竜星はリクルーターであるため2回攻撃はさほど怖くないのですが、手札の水属性を2枚切って特殊召喚する効果について警戒する必要があります。例えば手札の龍騎隊と重装兵を切ってメガロアビスを特殊召喚、この時にチェーンをチェーン1龍騎隊、チェーン2重装兵(破壊対象は竜星)、チェーン3メガロアビス、と組まれてしまうとタイミングを逃してしまい竜星を退かされライフを削りきられる可能性も出てきます。
上記の通りこのカードがライフダメージの大部分を担っているので、《幽鬼うさぎ》で破壊されるとキル自体は失敗することも少なくありません。
どちらにせよこのカード自体はそこまで脅威ではないのでチェーン2破壊の方に注意を払うべきかと思います。

 

4-2.有効と思われるカード

激流葬》《ダイヤモンド・ダスト
全体除去。主にネプト(特殊)召喚時に撃ちます。これらのカードは展開されたあとでも場のカードすべてを流してリセット出来、相手にプレッシャーをかけられます。
相手側も間違いなく警戒してケアしてくるカードなので、そのことを念頭に置いた撃ち方をしましょう。
手札誘発全般
エフェクト・ヴェーラー》《増殖するG幽鬼うさぎ》どれも強いと思います。
先攻ディーヴァの動きにGを撃っても相手はネプト特殊でサーチ効果を使って止めることが出来るため、あまり強そうには見えませんが先攻2ハンデスされないだけでも十分な働きをしてくれていると言って差し支えないでしょう。
ヴェーラーはディーヴァ、重装兵の召喚時やエクストラデッキのモンスターに向けて撃ち、相手のテンポを崩していきます。また、どうしても《虹光の宣告者》を出したいときにヘイカンの横に追加してシンクロ召喚することもありますね。
幽鬼うさぎ》は主にメガロアビスに向けて撃ち、ライフを取られないようにします。また、竜星のうさぎはレベル3のチューナーとして使用する機会も多く、腐ってしまうのは稀です。
虹光の宣告者
ガロアビス、ネプトアビスの厄介な効果を発動できなくします。というより手札、デッキからモンスターを墓地へ送ることができなくなるので海皇相手に結構な枚数のカードを腐らせる事ができます。
ただし、虹光を立てるとこちら側も手札誘発を使えず、激流も使いづらくなるのでどんな状況でも出して大丈夫な万能札…というわけではありません。
幻竜星-チョウホウ
強力なロック性能を誇ります。効果の性質上素材にビシキが混ざるので基本的に相手は解答として魔法に頼らなくてはならず、引けていないとそのままゲームエンドまで到達できます。
その他の解答として蘇生などで無理矢理並べて出すランク4や重装兵召喚ディーヴァ追加召喚《神騎セイントレア》など、解答が何もないという訳ではなく、出したら勝ちという訳ではないことは留意すべきことでしょう。

 

4-3.プレイの方針/目指すべき盤面

基本は罠を構えてビートダウンを採ります。また、下級では越えられない打点が登場したり付け入る隙があるならシンクロで制圧していきます。
その他ワンキルされないように立ち回り、常に竜星を枯らせないよう心掛けましょう。枯れるとすぐさまライフがなくなります。

目指すべき盤面としては虹光+罠耐性の強力なシンクロモンスターであり、例えばガイザーやショウフク、ベエルゼ、チョウホウなどが望ましいです。

 

5.対【クリフォート】

 
5-1.注意すべきカード

虚無空間
クリフォートの虚無空間は激流で前を流しても割れず、バックを割るカードを引かなければなりません。特に解決札がハーピィの羽根箒しかないなんて状況は致命的であり、多少無理矢理にでもシンクロで解決できるように並べておいたり、先に出しておくと言うことが必要になります。
また、サイクロンなども虚無空間を意識し無闇に発動せずキープしておく必要がありますね。
クリフォート・エイリアス
チェーンを許さぬバウンスを行います。《クリフォート・ゲノム》や《クリフォート・アーカイブ》をリリースして召喚するこのカードは存分に場を荒らしていきます。
竜星はそもそもアドバンテージを獲得するのが苦手であり、相手との相対的なアドバンテージ差を重視するデッキであるためチェーンをさせず確実に処理を行うこのカードは脅威であると言えます。バウンスという効果も竜星を置いて戦闘による損失を防ぐ竜星には相性の悪い効果です。
帝王の烈旋
対象に取らず、破壊でもない非常に優れた処理札です。
場の竜星を退かしてライフを取る、強力な耐性を持つシンクロ体を処理するなど撃たれてきつい場面はいくらでもあります。しかし烈旋を使ったターンはエクストラから特殊召喚出来ないのでワンキルされることは少ないのが救いでしょうか。
どちらにせよきついカードであることには変わりないので烈旋で返される想定は怠らないで、例え遠回りであってもしっかりケアを考えるべき1枚です。
虚無魔人》《威光魔人
採用は個人で別れますが、竜星にとっては非常に厄介なカードです。
これらのカードは基本的に魔法罠で処理を試みます。対クリフォートでは高確率で《スキルドレイン》をサイドアウトするので解答の枚数が減っていたりするのがネックですね。
その他では先に大型のシンクロを立てておくケア方法が存在しますが、先述の烈旋が大きな裏目となってしまいます。
ですが、基本的には落ち着いてしっかり罠を当てていけば問題なく処理できるので、焦りさえしなければ問題ないカードだとも思います。

 

5-2.有効と思われるカード

邪竜星-ガイザー
罠、戦闘耐性を付与したこのカードはクリフォートに対して非常に有利に立ち回ることができます。
基本的に解答は《帝王の烈旋》《ブラック・ホール》程度であり、イージーウィンすら可能にします。ただし、《幽鬼うさぎ》の登場により無闇に効果を使うと簡単に処理されてしまうようになったのは意識しなければなりません。
とはいえ耐性なしであっても有効なカードですので積極的にプレイしていっていいカードであると思います。
輝竜星-ショウフク
相手の《機殻の生贄》を安全に処理することができ、クリフォートの理想的なスタートのひとつであるツールアーカイブサクリの場を綺麗に返すことができます。
相手の場を荒らしモンスターを展開していけるので非常にライフを取りやすく、クリフォートに対して有効なライフプレッシャーを理想的にかけていけます。
生け贄封じの仮面
ありとあらゆるリリースを封じます。このカードによって得られる恩恵はクリフォートのリリースしたとき/されたときの効果を発動させない、烈旋を発動させない、が主な部分だと思います。
他のデッキではスキドレでのごり押しが怖い部分ですが、竜星ではあまり気になりません。そして脅威と感じているアーカイブやエイリアスによるバウンス、ゲノムによるバック破壊、烈旋を通さない点で非常に噛み合いの良さを見られます。

 

5-3.プレイの方針/目指すべき盤面

クリフォートは《クリフォート・ツール》の関係上ライフが大切になるデッキなので速やかにライフを削りに行きます。《激流葬》で面前を退かし、リクルートで竜星を引っ張ってきて殴るというシンプルなものです。
シュンゲイで越えられない打点を作られたときは罠耐性を絡めたシンクロ体で持ってライフを取りに行きます。ガイザーはその点非常に優秀で、場の竜星を打点持ちに変換しながら前を退かしてライフを削れます。

クリフォートは非常に突破力のあるデッキなので目指すべき盤面はこれと言って存在しません。
こちらはビシキの存在によって相手の《スキルドレイン》や《一回休み》などの厄介な罠を無視していける強みがあります。突破される準備をさせないうちに早くライフを取ることが最も大事ですので、早い段階からライフプレッシャーをかけていきましょう。

 

 

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他にも沢山デッキはありますが、今回はこれくらいで区切ろうかと思います。
インフェルノイドはうっかり書き忘れちゃったんでそのうちひっそりと加筆しておきます。他に書いてほしいデッキなんかがあればお声掛けください。僕でよければいくらでも書きます。
次回は竜星の構築について触れられればなと思います。それでは長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。